自転車ロードレースはスポーツの中でも珍しく、補給(食事)が許された競技です。
自転車ロードレースに限定して
グランツールと言われる、以下の有名な三大ツールでは
・Le Tour de France (ツール・ド・フランス)
>開催時期;毎年7月上旬~7月下旬(23日間)
・Giro d'Italia (ジロ・デ・イタリア)
>開催時期;毎年5月上旬~5月下旬(23日間)
・Vuelta a Espana (ブエルタ・ア・エスパーニャ)
>開催時期;毎年8月下旬~9月中旬(23日間)
ステージによっては途中補給ポイントが決められていて、
サポートスタッフがサコッシュと呼ばれるバッグのような物を走行中の選手たちに渡していきます。
この中には素早く、エネルギーが吸収される趣向を凝らした食事が入っているのです。
たとえば、ツール・ド・フランスはトータル約3500kmを走破。
1日に平均して200kmも走行する選手の消費カロリーは約8000kcal以上になるとも言われています。
しかし、
人間が体内に蓄えられるエネルギーは限られていて、不足した分は補給ポイントや
ジャージのポケットに仕込んだジェル状の補給食を入れ、ハンガーノックにならないように常にエネルギーを供給しながらレースを続行していくのです。
個人・チームタイムトライアルや休息日を含め約3週間もの期間に及ぶ事を考えると
それだけハードな競技ということがわかります。
あくまでもプロ選手であるからこのような超人技が可能で、
それには十分なトレーニングを積み、食事や体調など専属のスタッフのサポートがあるからこそかと思われます。
なぜ、この様な冒頭かと。。
過去に自分は不摂生がたたり体重が70kgになったことがありました。
20代の時から10kg以上も太ったのです。
ちょっとしたきっかけから自転車通勤をはじめ、
過去に、20代半ばまではロードバイクを楽しんでいた事に目覚め、
埃だらけのロードバイクを整備し乗り始めました。
すでに、30代の終わりの頃。
はじめは、息がすぐに上がってしまい10kmも乗れなかったと思います。
さらに、前傾姿勢で走行するわけですから垂れ下がったお腹をみるたびに
かっこ悪い。情けない気持ちもありました。
しかし、20代に感じた様なウキウキした気持ちと
サイクリングという新たな趣味ができたことで楽しくて仕方がありませんでした。
週末はロードバイクで走る。
これが楽しくて、とにかく週末が待ち遠しい。
何となくお腹周りの脂肪が減っている様な気がすると気が付き始め体重や体脂肪なんかも記録をする様になりました。
ダイエットの目的ではなかったのですが結果的に20ヶ月くらいで、
20代の時と同じ体重になってしまいました。
過去の体重のデーター(2008/11〜2010/6)を集計すると以下の様な感じ。
はじめはコンスタントに体重が減り、そして停滞期間がありますが、
それでも継続することでその後、劇的な下降線をたどっていることがわかります。
*最高体重70kg時の記録がなきため、記録開始時は68.2kgで体脂肪は19.5%
さらに、体脂肪率を絡めると、
体重と連動して変化した事がわかります。
*青;体重変化(左軸 Kg)、オレンジ;体脂肪率変化(右軸 %)
急激な下降線が見受けられますが、これは一体どの様な要素があるのかと考えました。
今まで運動をしていなかった。
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楽しくて毎週末はロードバイクに乗る。(ダイエットという自覚はない)
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食事も普段通りだが、消費カロリー分は体重、体脂肪の減少が続く。
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しかし、体が慣れてくる。できる範囲で同じ事をしてるだけ。
そのため、脂肪をこれ以上減らさない様に体の防御反応が始まる。
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継続はしているが、体重は減らない。(停滞期間)
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今までより体力が付き長距離を乗れる様になる。遠くまで行くことが楽しい。
走行距離が増える=運動している時間が増える=消費カロリーも増える
(劇的な下降線をたどる)
そこで、消費カロリー(月間のトータル)も加味して体重変化と絡めると、
やはり消費カロリーに連動して体重の変化が見受けられます。
*青;体重変化 (右軸 Kg) きいろ;消費カロリーの当月合計(左軸 Cal)
簡単に上記のグラフからどの様な要素で変化があったのかまとめると、
・停滞期間でも継続していたこと。
・体重が下降する辺りから、走行距離が増え、
おのずと運動している時間が長く=消費カロリーの増加となっていたこと。
・それから、過去の心拍数のデーターを参照すると当時の年齢に当てはめて
目標心拍数を算出してみると、有酸素運動レベルだったということ。
これらの要素が絡んで結果的に体重、体脂肪の減少に結びついたかと
思われます。
しかし、
上記のグラフだけでは科学的な根拠の裏付けにはならないとは思っています。
ただ単に乗ることが楽しくて継続していただですから。
そうなると、少しでも遠くに行きたいという冒険心も湧いてきて
徐々に、距離を伸ばしていく様になります。
それでもきついといった記憶はなかった様な気がします。
確かに、当時は平地の走行のみで心拍数自体も緩やかで、
今は知識がついて自分の現在の有酸素運動の領域(心拍数)も把握できていますが、
要はその領域レベルでのライドを楽しんでいた訳です。
それから、たかが自転車とは侮れないのです。
言ってみればベダルを漕ぐだけの運動ですが、
実際は体全体を使ってバランスやスピードを保つ。
長時間の運動が可能と言った点でダイエットには最強とも考えられます。
冒頭のプロの自転車ロードレースを思い出してみてください。
あくまでもプロの世界ですが、とてつもないエネルギーを消費させるという点を。
最後に、
今でも、体重、体脂肪率は維持をしています。
逆に考えると維持できているのは今も継続しているからでしょう。
継続しているということはいろいろと知識がつき、効率的な運動もコントロールできますし、食事面の気配りやポイント、有酸素運動だけではなく、筋力・体幹トレーニングも取り入れるなどさまざまな点でメリットが波及していきます。
具体的な目標体重を設定し、
最初は、心拍計を使い有酸素運動の領域でベースをしっかり作る。
あとは結果が出るまで継続するしかありません。
結果論ですが、
実際体験をし、結果を得られることは
本当に財産だな〜とつくづく感じます。