くるっと、ロードバイク

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基礎代謝の計算式について考える

ジムにあるTANITAの体重測定で、

測定後に基礎代謝が表示されますが、そもそもどの様な計算式で算出されているのかと

ふと疑問になったことがあります。

 

測定前に、性別、年齢、身長を入力するのでこの辺りのデーターも絡んでくるのと

測定をすることで体重や体脂肪、筋肉量などもわかるので

必要ないくつかのデーターは揃うわけです。

 

しかし、

測定のデーターはあくまでも目安として考えています。

結局のところ実測値ではないということになるからです。

かと言って実測自体は不可能なのではと思われます。

実際に調べてみると基礎代謝の計算式にはいくつかの算出方法があり

やはり理論値となる訳です。

 

 

ジムで測定した時の基礎代謝量が1472kcalとなっています。

この数値がいくつかの基礎代謝量の算出方法の結果と比較してどの様になるのかを調べてみます。

 

データーとしては以下の通り。

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・ハリスベネディクト(欧米人向け) 

 *日本人に当てはめるとやや高めに算出される

 計算式>66.473+(13.7516×体重)+(5.0033×身長)-(6.7550×年齢)

    体重と身長、年齢が加味され定数を元に算出される様です。

 実際に自分のデーターを当てはめて算出すると

 >1443.5kcal  となりました。

 TANITAよりは低いです。

 欧米人向けなのでそもそも対象外ですが・・・

 

・ハリスベネディクト(日本人向け)

 日本人向けがあるのか!

 計算式>14.1×体重+620

 しかし、体重のみを加味して算出されることを考えるとかなりざっくりしている

 様な気がしますが。

 >1487.2kcal       となりハリスベネティクト(欧米人向け)より結果としては高い

 数値になりかつTANITAで測定したデーターと近づきます。

 

厚生労働省

 計算式>基礎代謝基準値(kcal/kg 体重/日)×基準体重

 *基礎代謝基準値は体重1kgあたりの基礎代謝

 *基準体重は該当する年齢の平均的体重

 

 (厚生労働省 日本人の食事摂取基準 2005年度版より抜粋)

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 >1371.5kcal 体重に比例するのでこうなるか。

 

国立スポーツ科学センター

 計算式>28.5×除脂肪体重

 *除脂肪体重=体重-脂肪量

 *脂肪量=体重×体脂肪率

 脂肪量を差し引き筋肉量が比例すると言った点では理論的な様な気がします。

 >1544.7kcal   結果としては一番高い数値です。

 

国立健康・栄養研究所

 計算式>

{(0.1238+(0.0481×体重)+(0.0234×身長)-(0.0138×年齢)-性別*1}×1000/4.186

 *1;男性=0.5473×1   女性=0.5473×2

 ハリスベネティクト(欧米人向き)と似かよった計算式です。

 定数の意味合いは不明ですが。。

 >1404.7kcal  となりました。

 

比較データーとしては以下の様になりました。

誤差の幅としては、TANITAの測定を基準に約170kcaもの差異がありました。

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そもそもTANITAがどの様な方式で基礎代謝量を算出しているのでしょうか?

今までの様(上記の)な公式と言ったものは見出せませんでしたが、

考え方としては、

個人の身体条件(太っている、痩せている、筋肉質等)、年齢、性別によって異なります。そのため体重1kgあたりで消費する基礎代謝量を算出し年代ごとの平均値と比較して「少ない」「標準」「多い」を区分し、基礎代謝量を判定している。

 

 

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今回は比較データーとして捉え

どれが正しいと言った結論には導き出せなくても

おおよその目安として把握ができる。と留めておきます。

基礎代謝量とは、生命活動を維持するために最低限必要となる1日あたりのエネルギー

であって、これを参考に食事のコントロールを行うことは年齢が上がるにつれ気をつけるべき指標にはなるかと思われます。

 

ここに運動を加えることで、筋肉量が増え結果として総エネルギー量が増え

基礎代謝量が増えると言ったことにも繋がると思われます。

 

少し焦点がずれましたが、色々と調べていくと

理論値の数値を細かにあれこれと詮索するよりも

やはり食事と適度な継続的な運動が大切だと言ったことが必要だとも感じました。