ポツンと壁にかけられたクラシックギター。
いつも目にしてはいましたがあまり気にはかけず、
触ることもしばらくありませんでした。
YAMAHAのC-150 入門用の安いやつです。
20年以上前に手にした一番最初の楽器で、その頃はクラシックギターという
繊細な楽器とはとらえておらずピックを使ってガンガンと弾き鳴らしていました。
その後は、
バンドを始めたのでオリジナル作曲のため、アコースティックは何本か持っていましたがすべて手放してしまいました。
当時は担当がベースだったのですが・・・
そのベース自体もすでに手元にはありません。
バンド活動の中で、ちょっとクラシックギターの楽曲にも触れていた時期があって
本格的にではなくのですが教本を購入して、
ソル、タレーガ、コスト、カルカッシ・・・なんかを弾いていた時期もありました。
自己流の独学です。
今は、
Youtubeで手軽にそして豊富にクラシックギターの世界に触れることができる様に
なりましたね〜。
そんなことで、クラシックギターを弾きたくなりギターを手にすると弦は変色・劣化し伸びきっていました。
せめて弦の交換しようと購入をしてきたのですが、
ちょっと欲が出たのか
この際全体的にメンテナンスをしてから弾き始めようかなと思ったわけです。
とりあえず安〜い弦とヘッド(ペグ等)周りも清掃したいのでステンレスの木ネジも用意しました。
状態としてはこんな感じ
アクリルのピックガードが付いています。
改めて見ると何かピックガードは違和感があります。
ヘッド周りもこんな感じ
動かないわけではないのですがビスのサビや変色が・・・
12フレットの弦高(弦の下限〜12フレット)をチェック
これは1弦で約3.5mmなので一応OKとします。
これは6弦で約4mmなのでこれもOKとします。
なので、ブリッジは弄りません。このままでいきます。
それとネックの反り、これが素人の自分ではなかなか判断がつきません。
おそらく、長年放置状態だったのでプロから見ればよろしくない結果を突きつけ
られそうですが、まずは弾くことが目的なのでこの辺りは置いといて
後に相談するなりして、この先続けるなら購入も考えようかと思っています。
なので今回行うのは、以下の内容にしました。
・ヘッド周りの分解と清掃とビスは新品に交換
・ピックガード撤去
・ボディー、ネック、サウンドホール内の清掃
・弦の交換
まずは、弦を全て撤去しヘッド周りのパーツを分解しました。
そして1つ1つ清掃。金属にはピカールが一番いいですね。
例えばペグはというと・・・
これが清掃前で、
磨き上げるとこんな感じ。だいぶ綺麗になりました。
ウエスに5-56を浸みこませ拭き上げて完了。
すごく地味ですが仕方ありません。長年放置していたツケですから。
コツコツ作業を続け、見違えるほどの輝きが出てきました。
意外と時間がかかったのが、
ピックガードのアクリル剥がしでした。スクレーバーでボディに傷をつけない様に
ボディーとアクリルの間にディゾルビット(シール剥がし)を拭きつけつつ
慎重に剥がしました。
両面がテープが残ったので、これもディゾルビットを拭きつけしばし放置。
スクレーバーで慎重に剥がしていきます。
このディゾルビットが意外とシールはがしや強力な油汚れの除去に役に立ちます。
天然オレンンジの成分が配合でちょっと柑橘系の匂いがありますが
母材を痛めない(影響を与えない)のも良いです。
シール剥がしや工具清掃、奥さんは台所で使っている様です。
ここまで作業時間が1.5時間。ペグ周りの部品組み付けも含めて。
いよいよ、弦を張ります。
やり方は、覚えてはいますがネットで一応確認。本当に便利になったもんだ!
ピックガードのアクリルも跡が残らず綺麗に剥がせました。
これですべてが無事に完了しました。
この後、ざっくりとチューニングをしましたが、
すぐに狂いますね。これは仕方がないのでしばらく弾き続ければ落ち着きますかね。
昔、弾けていた楽曲が全く出来ませんでした。とにかく指が動かない・・追いつかない
音がしっかり出ていない・・・。
これから練習を継続して
クラシックギターと付き合っていきます。
先日、地元でクラシックギターの月例コンサートがあったので
行ってきました。生演奏はやはりいいものです。
来月もある様なので、都合がつけば行ってみます。